2005年6月:”弱った蛇”

日曜の朝、幼子を肩に乗せて散歩に出た。
肩に乗せると首が痛くなるので避けているのだが抱いた時点で
小猿の様にするするっと首の上まで上がって来る。

溝からアスファルトに出た蛇がクネクネとくねっている。
しかし前には進まない。
しゃがんで顔を見ると威嚇して怒ってくる。
口を出して牙をむき出しにして舌を出す。
まだまだ怒りはあるらしい。

何台かの車は避けて通っているが末路は想像出来た。

2時間後にその蛇を見に行くと見事に頭だけ車に踏み潰されて
舌を出し、目を開いたまま、即死していた。

自分の末路を暗示させられた日曜日の朝であった。