"喜劇!駅前林道"車偏屈者遍歴



米国つつみ壮:JZA70

JZA70、それが僕の2代目のマシーンでした。
社会人になり、その年の12月に頭金120万、下取り40万(ジョージアローデザインのピアッツア)を突込み、200万円をローンで借り、返済はボーナス月支払いなしの36回、月約6万円でした。
今から思うとおっとろしく無謀です。
ピアッツアは僕の学生時代の思い出が一杯でしたが、当時280PSの魅力に取り付かれ70君を買っちゃいました。
ローンは実際買うとそれ程苦も無く払えました。
これも、世の中のバブリーなおかげで、残業、休日出勤で殆どお金を使う暇が無いと言う状況でした。
そんなわけで、月6万払っているにもかかわらず、貯金も出来ると言う、今のピーピー言っている状況からは信じられない私の黄金期でもありました。

この70君2.5Rでは、初期型2.5ツインターボで起こると言う世間のうわさどうりしっかり、タービンブローを経験させていただきました。
買って、わずか4ヶ月後だったと思います、急にマフラーから真っ白い煙がむき出しました。
何が起こったのか直ぐに分かりました。
まだ、ノーマル状態でしたので直ぐにディーラーに行き、対策品?にメーカー保障で交換してもらうために車を預けました。
修理があがってしばらくしてマフラーをいれました。
今の時代と違い、当時は改造に非常にうるさい時代でした。私の車検対応マフラーでさえ、警察さんと何度かお話をする機会を得ることが出来、しかも、タダでパトカーに乗せていただきました。
その後、順調に病状は進行し、TORYALというショップ(その時は東大阪にあり、もっとボロッチイお店でした)で、足回り、ブレーキ、レカロSRU、リミッターカットをやってもらいました。確か50万円程度支払ったと思います。
仕様的には環状線仕様と言うことで、車高も無事落ちて、なかなか気に入っておりました。
そして、警察さんとは更に仲良くなり、路上ジャッキアップの経験もさせて頂きました。
いやー、本当にそのような時代があったのですよ。
今ジャー考えられないでしょうが。
おせっかいな外国人さんが、政府に文句を言ってくれたおかげです。

本当は17インチを直ぐにでもに入れたかったのですが、当時はタイヤが無茶苦茶高かったです。
後ほど話す、渡米直前にPOTENZA RE711の225/50/16インチタイヤ4本で16万払った覚えが在ります。
これも、今ジャー考えられないでしょ。
安いところなら、F:235/45/17、R:255/40/17が8万円で買える時代になったのですから。
あれこれ、やりたかったですが、ローンが終わるまでは上記の内容で楽しんでおりました。

そして、いよいよこれからと言う時に米国での1年間の研修の話があり、渡米しました。
70君はローンも終わったことですし、1年で帰国するならと屋根付、シャッター付の自動車専用高級住宅に入居し、弟に面倒見てもらいました。保険料、維持費全て私の負担で。思えば不幸の始まりでもありました。

その後、私の米国生活は5年間に及びました。
それでも、米国滞在中に、RE711改の16インチタイヤ交換1回、足回り交換、17インチ化を行いました。
いつ乗れるか分からない70君の戦力アップの為に。
帰国し、70君との生活を夢見るときでした。
よく、客先の工場での人質時代には真夜中1人ボッチで夜空を見上げて70君のことを思ったものでした。
それにもかかわらず帰国したときには70君はすっかり第一線級からは引退しておりました。
そして、帰国後半年で僕の心を奪う次期主力戦闘機、松田奈々子に出会うのです。

かなり悩みました。
金を突っ込んで70のエンジンとボディをやろうか?
次期主力戦闘機を手に入れるか?
あー悲しき70君。
彼に費やした金額は計り知れず、高級住宅に住ませ、おこずかいを与え続けたにも関わらず、手放しちゃいました。
ディーラーに行くと、ビックリしてました。
塗装が9年近くたっているにも関わらず新車の輝き。気持ちがグラグラしたものです。
お肌のために、紫外線にあたることの無い高級住宅地だけのことはあります。
しかし、答えはロータリーに乗らずに死んでたまるか!でした。
そして、買っちゃいました。
頭金180万、70君下取り、ローン120万円。
そして、今月4万円のローンを払っています。
なぜか、また米国に居るにもかかわらず。

時代はめぐりめぐるのか?

By 米国つつみ壮


編集部注) この画像はイメージ想起のための臨時画像です。
本文とは直接関係ありません。
しっかし某社ビル壁面が
見事にボンネットに写り込んでいます。
オーナーの愛情度を垣間見ることができます。


次の画像はオーナー自らの本ちゃん画像です。
相変わらず美しいボディ!
インチキな化粧品で肌荒れした姉ちゃん兄ちゃんにも見てもらいたい!


        

     


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