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1957年から1966年の「文化大革命」の前夜にいたる10年間は、中国が大規模な社会主義建設を開始した時期である。1966年を1956年と比べてみると、全国の工業固定資産は不変価格で計算すれば、4倍に増え、国民所得は不変価格で計算すれば、58%伸び、主要工業品の生産量は数倍、十数倍の伸びを見せていた。一部の新興産業もつぎつぎと建設された。農業の基盤整備と技術改良も大いに展開された。全国の農業用トラクター保有台数と化学肥料使用量はいずれも6倍以上増加した。科学技術の面でも、「1956〜1967年の12年間の科学技術発展計画」を5年繰り上げて実現し、数多くの新興科学も急速な発展をとげた。しかし、この10年間、中国共産党と政府は指導方針において重大な誤りも犯した。このため、国民経済はひどい困難に見舞われた。

 1966年5月から1976年10月までの「文化大革命」は中国共産党中央主席毛沢東が起こし、指導したものである。当時、林彪、江青の二つの反革命グループが毛沢東の晩年の誤りにつけこみ、陰で国と人民に災いをもたらす大量の活動を行い、国と人民に建国以来最もきびしい挫折と損失をこうむらせた。毛沢東は「文化大革命」のなかで重大な誤りを犯したとはいえ、その生涯からみると、中国革命に対する功績はその過ちをはるかにしのいでいる。


北京烈烈―文化大革命とは何であったか    講談社学術文庫
レビュー
出版社/著者からの内容紹介
文化大革命〈苛烈な10年〉の全軌跡

「毛語録」「造反有理」の裏側は?
第3回サントリー学芸賞受賞作

赤い「毛語録」を掲げる紅衛兵、三角帽子姿で引き回される政府要人、「造反有理」のスローガン。60年代半ばから10年、中国全土を覆った「数億大衆による動乱」の本質は何であったか?紅衛兵の登場から実権派攻撃、「批林批孔」、そして4人組の断罪へ。「革命の父」毛沢東による奪権闘争を、透徹した眼差しで分析しつくしたサントリー学芸賞受賞作。

著者について
■中嶋嶺雄(なかじまみねお)
国際社会学者。1936年松本市生まれ。東京外国語大学中国科卒業。東京大学大学院国際関係論課程修了。社会学博士。専攻は国際関係論・現代中国学・アジア地域研究。東京外国語大学教授を経て、1995〜2001年東京外国語大学長。現在、アジア太平洋大学交流機構(UMAP)国際事務総長、文部科学省中央教育審議会委員(大学院部会長)などを兼務。
著書に『現代中国論』『中ソ対立と現代』『中国の悲劇』『中国』『国際関係論』『香港回帰』『三つの中国』『沈みゆく香港』『反革命の時代』『中国・台湾・香港』など多数がある。

書籍データ