■天国への階段■

■Stairway to Heaven■


JO様:いつもお世話になります。

先週のドサから帰り、○隷業の傍ら残りの”天国への階段”を拝観させていただきました。
20年程前には自称”ドラマ評論家”を名乗るくらいドラマ(朝の連続ドラマから真昼の”花王愛いの劇場”から夜のドラマまで・・・)
を見続けてきた私ですが・・・今回は最初からワクワクさせてくれるドラマだと思っていました。

しかし最終話でがっくりきました。
なんじゃこりゃ(松田優作風に)と一人で呆然としてしまいました。

音楽も配役もいい久々のよく出来たドラマだっただけに・・・最終話さえ見なければ・・・5星評価で終わっていたかもしれません。
佐藤浩市は格好いいし風間杜夫は”蒲田行進曲”以来のダサイくて臭い演技を続けていますし・・・
 (風間杜夫は別に政治屋の役でなくても臭いもんは臭いです。三浦友和が三浦友和しか
演技できないように風間杜夫はいつまでもダサイです。まぁ陣内孝則とかの臭さよりマシですが)
古手川祐子はやはり演技上手いですが、昔西部警察で兄貴役をしていた渡哲也は損害保険のCFに出ていたりで
時代の流れを感じました。

それから3年B組金八先生で不良達の兄貴分をしていた古尾谷雅人でしたが今回の役どころも時代を感じました。

まぁ役者と言えば江成未央役の本上まなみですが、特に佐藤浩市との絡みで敬語を使う段になると
台詞棒読みで笑ってしまいました。(普段から彼女は敬語など使っていないのだろうと思いました)

大塚寧々は私生活でも三代目魚武 濱田成夫と離婚したばかりで洒落にならん役どころで楽しかったです。

刑事役の森本レオも配役ミスです。(自分の台詞に酔うなよ!このナレーターが!)
私なら川谷拓三(もう死にましたよね)か菅原文太かもう少し金を突っ込んで高倉健ですなぁ。

佐藤浩市と言えばやはり”青春の門”です。
あのオリエ役の杉田かおるに”信介しゃん”と呼ばれた頃の佐藤浩市です。
まぁ最終話の話は別にしてドラマは時代を映す鏡だと私は常々思っております。(ここだけは臭い森本レオ風)
責任の所在も曖昧かつ刑事(検察)の突っ込みもそこそこに、みんなでそれなりにダラダラと生き延びて行こう!という
今のご時世を表現しているのかもしれません。

エンディグで歌う若い姉ちゃんの歌はともかく途中のマリア・カラスのアリアとか
Do you , Do you, Do you wanna danceという歌詞の歌は素晴らしかったです。

(これは誰のなんという歌なのでしょうか?ご存じでしたら教えて下さい)
天国への階段とは"Led Zeppelin"の"Stairway to Heaven"という曲から来たものだったのですね。

ドラマの中で何回もかかっていました。
原作者は関係ないよ!と言うかもしれませんが
ネットで人が書いた文章をバクって、それに”インスパイヤされた!”とかわけの分からない横文字を
並べ立てて言い訳する盗作作家の作品が○川賞候補になったり映画化されたりする作家(○口ランディ)
を擁する○冬舎から出版された原作なんで、確信犯かもしれません。

思わずCDを探しに行こうとしましたが、数年前にLed Zeppelinの二枚組のCD(Remasters)を入手していたのを想い出しました。

芸能音楽音痴(特に洋楽音痴)の私がどうしてLed Zeppelinを持っているかと言うと
Immigrant Song(移民の詩)を聴きたいがためだけでした。

ご存知のとうり”移民の詩”はブルーザー・ブロディのテーマ・ソングでした。

無知と鞭は怖いもので、Led Zeppelinというバンドはドイツ人のバンドにしては英語が上手いなぁ?
と思って聴いていましたが今回エゲレスのバンドということを初めて知りました。
それとジミー大西ことJimmy Pageのバンドだったことも・・・。

まだまだ世界は広く知らないことだらけです。

まぁ原作者がなんと言おうとLed Zeppelinの"Stairway to Heaven"という曲の歌詞が

  And she's buying a stairway to heaven, uh uh uh.

    そして 彼女は 天国への階段を 買おうとしている 

となっているのでこの曲からインスパイヤされたのは明確ですが・・・。
(原作者がどうコメントしているのかは知りませんが)まぁこのドラマのテーマは例え40億円出しても
天国への階段は買えない!ということを言いたいのかもしれません。

でも、だとしたら人を殺した罪はどうなるんだ?証拠がなければ真実は消えないのか?
と突っ込みを入れたくなります。

ところであの佐藤浩市の実父役の悪役顔の俳優の名前はなんと言うのでしょうか?
よくドラマ等で見るのですが・・・。

どうせなら島木穣二にやってもらいたかったです。
監督はともかく、私が演出するならもっと別の俳優を起用したと思います。

******天国への階段***********

CAST/
 柏木圭一(44) ・・・ 佐藤浩市
 江成未央(23) ・・・ 本上まなみ
 児玉亮(39) ・・・ 加藤雅也
 本橋一馬(24) ・・・ 中村俊介
 柏木奈緒子(35) ・・・ 大塚寧々
 江成達也()  ・・・ 風間杜夫
 桑田規夫()  ・・・ 森本レオ
 及川広美()  ・・・ 古尾谷雅人
 江成亜木子(44) ・・・ 古手川祐子
 横矢孝義()  ・・・ 津川雅彦

  18歳の圭一  ・・・ 橋龍吾
 18歳の亜木子 ・・・ 宮本真希

***私ならこうした***天国への階段*******

CAST/
 柏木圭一(44) ・・・ 佐藤浩市
 江成未央(23) ・・・ 渡辺典子
 児玉亮(39) ・・・ 沖雅也
 本橋一馬(24) ・・・ 草刈正雄
 柏木奈緒子(35) ・・・ 烏丸せつこ もしくは 中森明菜
 江成達也()  ・・・ 小泉純一郎(の息子)
 桑田規夫()  ・・・ 菅原文太/川谷拓三/高倉健
 及川広美()  ・・・ 古尾谷雅人
 江成亜木子(44) ・・・ 古手川祐子(もしくは杉田かおる)
 横矢孝義()  ・・・ 笠智衆 

 18歳の圭一  ・・・ 真田浩之
 18歳の亜木子 ・・・ 薬師丸ひろ子

 そして音楽はエンディングだけを中島みゆきか岩崎宏美に歌わせる!

 (そりゃマンドナたちのララバイぢゃん!)

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Subject: Re: 天国への階段
 
JOでございます。

”天国への階段”見て頂きましたか。最後はぜんぜんわからなかったですよね。
あの砂浜で狂ったように笑う柏木圭一は何を表しているのでしょう?
ひょっとすると、そんなことを考えて見るドラマではなかったのでしょうか?
何となく雰囲気フンイキで、フィーリングを楽しむドラマなのでしょうか? わかりません。
 
最終回の少し前あたりから、俄然盛り上げといて、最後にポッと終わってしまうやり方。
最近のドラマに多いように思います。
 
===================================
白川道氏のベストセラー『天国への階段』原作のこのドラマは、「天国を金で買おうとした男と女」の27年にわたる長い道のりを丁寧に追いかけていきます。そこには過去を捨てきれず復讐を固く誓うことでしか生きられなかった男と、生活の豊かさに憧れて愛を捨てようとした女の悲しい物語がよこたわっています。
取り戻したい過去がある。一生消せない過去がある。

=============================<<番組HPより>>======

誰もが心の底に隠し持っているとも言える犯罪の芽を復讐の為に膨らませてしまった柏木圭一と
絵笛の空から降り注ぐ天国の階段が絡んだ結果を見極めたかったのですが・・・
 
原作に興味が出てきたのでインターネットで探していたら、以下のコメントを見つけました。
(原作は白川道の「天国への階段」)
===================================
今ベストセラーになってる白川道の推理小説にはこんなくだりが出てきます。
 
(略)
むかし---といっても、27、8年ほど前になりますか---、こんな歌が流行ったことがある・・・・」
 そういってから、柏木が懐かしそうに目を細めて英語の曲を口ずさみはじめた。
 
 There's a lady who's sure・・・・
 
 どうやら諳んじているようだ。
(中略)
「外国のある人気絶大なグループが歌った曲で、『天国への階段』というのですが、ね」
(中略)
「歌の歌詞というのはなかなか難解なものです。それを聴くひと、そしてそれを聴くときの心情によっても、
いかようにも解釈ができる。この英語の原曲をストレートに解釈すると、天国への階段すらも金で手に入る、
ということになるのでしょう、か。だが、解釈しだいでは、逆に、本当の幸せというのは、黄金のような物では
手にすることができない、といっているようにも聞こえる。」
 
この部分は物語の最後の方でかなり重要なポイントとなっています。
つまり小説の題名はズバリ、ZEPの曲からとったんですね。
作者の白川道さんは1945年生まれとあるのでジミーちゃんと同年代の方です。
本屋さんで立ち読みするなら下巻の374ペイジです。
===================================<<以上コメントより>>
 
読みはズバリ当たっていましたね。
何だか原作を買って読みたくなってきました。
 

古手川裕子もアップになると悲しいかな結構老けてしまったのが判ってしまいます。
その昔、NHK少年ドラマシリーズの「幕末未来人」というドラマで初めて見たときは
可愛らしいお姉さんと思っていたのですが・・・
古尾谷雅人も老けましたねぇ。「スローなブギにしてくれ」では、颯爽とバイクに乗っていたのですがね。
どこをとっても時代を感じてしまいます。

本上まなみですが、一度ほかのドラマで見たのですが、同じようなしゃべり方をしてました。
ひょっとすると、あれは地かも知れません。
 
 
ドラマの中で流れているトラビアータのアリアは残念ながらマリアカラスではなく、フィリッパ・ジョルダーノ
Filippa Giordano)というお姉さんが歌っているようです。
また、Do you , Do you, Do you wanna danceと歌っているのは、あのベッド・ミドラーで、曲名はそのまま
「Do you want to dance?」です。(アルバムタイトルは「Divine Miss M」)
以下のサイトで試聴することができますよ。アルバムの1曲目です。
http://www.cdnow.com/cgi-bin/mserver/SID=1800670180/pagename=/RP/CDN/FIND/album.html/artistid=MIDLER*BETTE/itemid=322229
 
ちなみにフィリッパ・ジョルダーノはここです。残念ながらトラビアータは試聴できませんけど。
http://www.cdnow.com/cgi-bin/mserver/SID=114395031/pagename=/RP/CDN/CLASS/muzealbum.html/itemid=1222732
 
Led Zeppelin"の"Stairway to Heaven"については何も言うことはありませんよね。
このドラマを見て、久しぶりにギターを弾いてみたくなり、しまいこんでいたギターを引っ張り出してきて、子供たちに
邪魔されながら、しょっちゅう弾いてました。(イントロだけですが) 嫁さんや子供から「またあれ弾いてる」と呆れられています。
この曲は私のビデオコレクションでもある映画「ツェッペリン狂熱のライブ」にも収録されており、それも何度も見てしまいました。
いた、名曲ですね。
 
佐藤浩市の実父役ですが、六平直政(Musaka Naomasa)という俳優さんです。
 
***私ならこうした***天国への階段*******
CAST/
 柏木圭一(44) ・・・ 佐藤浩市 (間違っても緒方拳にはしない)
 江成未央(23) ・・・ 松嶋菜々子
 児玉亮(39) ・・・   山西道弘 (探偵物語に出てきた刑事)
 本橋一馬(24) ・・・ えなりかずき (冒険でしょうか?)
 柏木奈緒子(35) ・・・ 加納姉妹の姉?
 江成達也()  ・・・ 小玉清
 桑田規夫()  ・・・ 成田三樹夫(探偵物語に出てきた刑事の親分)
 及川広美()  ・・・ 古尾谷雅人(これもそのまま)
 江成亜木子(44) ・・・ 賀来千賀子
 横矢孝義()  ・・・ 坂東英二 
 永島瑛子   ・・・ 泉ピン子(えなり君とはペアで出演)
 (役名が不明)

如何なものでしょう。
 
 
最後になりましたが、上記の試聴できるサイトを利用して面白いものをお聞かせしましょう。
1910 Fruitgum Co.というグループの「Bubblegum World」という曲です。以下の試聴サイトの曲目リスト12番目です。
http://www.cdnow.com/cgi-bin/mserver/SID=1800670180/pagename=/RP/CDN/FIND/album.html/artistid=1910+FRUITGUM+CO/itemid=1353598
試聴時間は30秒足らずですが、後半の部分できっとショックを受けるのではないかと思います。

JO様
 
他の買い物のついでにCD屋巡りをしてきました。
一軒目でベッド・ミドラー「Do you want to dance?」(アルバムタイトルは「Divine Miss M」)をあっけなく発見しました。
 といいますか、最近人混みの中に至り、CD屋とか本屋で色々と探していると人格剥離が起こり
 体は動いていても思考が凍結してしまうので・・・お姉さんを呼んで検索用PCの前で在庫をチェックしてもらい
 棚のところまで連れて行ってもらいました。そうでもしないと一度凍結すると回復までかなり時間がかかるのです。
 フィリッパ・ジョルダーノは在庫切れでした。
 CDの裏を見ると元音源は1972年製でテープからCDに録音した!と書かれてありました。
 (このオバお姉さんは今でも生きているのか?と思います。後年デブになり、それが嫌で痩せ薬の乱用し、挙げ句に
 で拒食症になって、最後には自殺した!とかいう末路でも当然のような気がします・・・ってそれは梅宮アンナの件とだぶっているだけ?)
 
二軒目でフィリッパ・ジョルダーノを発見しました。
    (あんなアリアを歌うのはマリア・カラスしかない!と思ってドラマを見ていたのでマリア・カラスと思いこんでいました。)
   今丁度聴いています。
   名前とCDの裏面に書かれた情報から判断してイタリア人なのでは?と思います。
   このCDは1999年に作られたようです。
   マリア・カラスと
   何処が違うねん?と言われると説明しにくいのですがやはりマリア・カラスとは違いますね。
   高音域はやはりマリア・カラスの方がよく抜けきっている(例えばフェラーリのV型12気筒のように)
   ようですが、彼女は舌をよく巻けるのと、低音域でうなったり、こぶしをきかせたりで
   (こぶしのきかせ方は坂本冬美風:←彼女も入院中でしたか?)
   またマリア・カラスと一番比較したい"Carmen"では色々とアレンジが加えられていたり
   新鮮な感じがしました。またフランス語風のリエゾン(実際にはイタリア語)も色気があります。
   世界にはまだまだ我々の知らないすっばらしいアリアを歌う歌姫がいるのでしょうね。
   音域を激変させる歌い方(アレンジ)の曲も多いのですが
   浜崎某みたいな不快な音域帯での音域変調でないので聴いていて楽しいです。
    (CDのジャケットを見ると、全曲Celso Valli [名前からしておっさん?]という人物がアレンジしているようです)
 
   イタリア語を心底理解して彼女達のアリアを聴くことが出来ればもっと深みにはまることが
   出来ると思うと悔しいです。
   その点浜崎某は日本語とインチキなカタカナ語を多様している割に
   全然身に沁みてこないので・・・母国語って一体何なのだろうか?と思います。

  ひょっとしたらこの前Producer氏にいただいた3枚組CD一部が彼女だったかもしれません。
  壊れたノートPCの中にデータが眠っているので真相はわかりません。
  (あのCDでも綺麗な声のお姉さんがカルメンだったかトラビアータだったかを歌っていたと思います。
   後で聴き比べてみたいと思います)


>最後になりましたが、上記の試聴できるサイトを利用して面白いものをお聞かせしましょう。
>1910 Fruitgum Co.というグループの「Bubblegum World」という曲です。以下の試聴サイトの曲目リスト12番目です。
 
  どのパソコンもまだスピーカーをつないでいないのでまだ視聴できておりません。
 またその内聴きたいと思います。  
 
**つづく**
 
P.S.:視聴してみたい方は一報下さい。
    今回の帰国までにはCDは焼けませんが、また後日焼いて送りたいと思います。

 


CDすぐ見つかってよかったですね。
ベット・ミドラー(ベッドではなくベット(Bette)でしたね)ですが、今も健在のはずです。彼女は女優でもありシンガーでもあります。
今までに何度かグラミー賞を取ったことがあったと思います。また女優としても、「ローズ」「ステラ」等多数出演しており
賞も取ったと思います。(賞を取ったのは彼女ではなく映画だったかも知れません)
特に「ローズ」では自慢の歌唱力(単に声が大きいだけ?)を披露しています。この映画は、今は亡きジャニス・ジョプリンをモデルに
した映画ですが、ジャニスも顔負けだったかもしれません。(私はジャニス・ジョプリンはリアルタイムでは知らないのですが)
ジャニスジョプリンは20代で若くして亡くなりました。ヘロインの過剰摂取だとか。このころ、ジミ・ヘンとか、ジム・モリスンとか、ヤク中死が
多かったようです。ジミ・ヘンドリクスは説明の必要はないでしょう。ジム・モリスンはドアーズのメンバーでした。そう、ドアーズと言えば
映画「地獄の黙示禄」のエンディング曲(The End)を唄っていたグループです。
 
話はどんどんと反れてしまいました。
 
私もフィリッパ・ジョルダーノを買いました。こちらでは彼女の曲はシャープの液晶TVのCMにも使われています。確かに声は綺麗ですが
声量、歌唱力(?)という点ではマリア・カラスにかなわないでしょう。第一に体つきがマリアカラスとは違います。でも後年マリアカラスは
ダイエットで体重が半分になったそうです。(これってサナダ虫ダイエットだったという話もありますが・・・)
このアルバムの8曲目は作曲がモリコーネとなっています。説明を読んだら、映画「海の上のピアニスト」(屋根の上のバイオリン弾きではありません)
の中で使われていた曲でした。エンニオ・モリコーネといえばやはり「荒野の用心棒」「夕日のガンマン」でしょう。小学校の頃、モリコーネ楽団の
西部劇オリジナル・サントラ盤を買って、レコードがすり減るまで聞いたものでした。だからモリコーネというのは西部劇の曲だけを作っていたのだと
思ってました。だから大人になって、ラストエンペラーの曲がモリコーネ作曲と聞いて驚きました。
 
またまた、話が反れてしまいました。
 
また何れ、こんなよもやま話を送ります。