"喜劇!駅前林道"旅奇行



英蟯虫:旅奇行その1:尾道変

    *注)画像と本文は関係ありません。

  林芙美子 『放浪記』より (新潮文庫:新版)


花のいのちは

みじかくて

苦しいことのみ

多いかりき

   林芙美子


汽車で旅するのも面白い。
それもローカル線の各駅停車が面白い。
韓国ではセマウル、ムグンファ、トンイルと全部乗ることが出来たが
それぞれ面白かった。
中国の火車に今乗る気力は無いかもしれない。
 (無座、硬臥、軟臥それぞれ味がある,)


宮脇俊三の鉄道モノは何をどう読んでも面白くないが
地図を眺めているのと同じで時刻表を眺めるのも楽しい。
 (宮脇俊三氏もつい最近亡くなったと聞いた)
面白くないと思いながら結構文庫本を買った。
でも引っ越しの機会に全て捨てた。
潔く捨てられるくらい素晴しく面白くなかった。



林芙美子の様な型(タイプ)の女性と旅をしたかった。




全てが瓦解してしまいそうな状況の中、安宿で夜中に林芙美子の”放浪記”を噛み締める様に読む。

 第3部(5月X日) P312の最後の一行で泣いた!

 *終日雨なり。飴玉と板昆布で露命をつなぐ。

   林芙美子 『放浪記』より (新潮文庫:新版)



尾道の街は坂が多くて楽しかった。
坂が多い街の食堂では美味しいモノが食べられるという珍説を持っている。

尾道焼きというのが存在することを知ったのは随分と後になるが・・・









昔は片岡義男の物語をよく読んだ。
中でも『彼のオートバイ・彼女の島』は何回も読んだ。
映画も観た。
ナレーションが臭いことを除けばなかなかいい映画だった。
ただコウ役の竹内力が後年”ミナミの帝王”になってしまったのが残念だ。
原田貴和子の裸は綺麗だった。

でその『彼のオートバイ・彼女の島』の島のモデルになった白石島にも行った。
笠岡からフェリーが出ている。

小さな島なのでで歩いて回れた。
山の中で突然タイ式仏教寺院みたいな派手な仏舎利に遭遇して驚いた。
瀬戸内海は穏やかで小さな島々を小さなフェリーがつないでいて楽しい。




    

<<本項つづく>>



    


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